山行記録

薬師岳〜雲の平〜三俣連華岳〜双六岳




薬師岳9合目より頂上を仰ぐ



山 域 北アルプス(富山県〜長野県)
日 時 2005年7月22日〜30日
参 加 者 萬谷 大隅
目的 高山植物の花を求めて
7月22日晴れ 萬谷 東京多摩市より越後湯沢経由富山へ
大隅 下関より大阪経由富山へ
富山駅にて合流ー富山地方鉄道で有峰口下車ータクシーにて有峰湖畔
有峰ハウスへ(富山県立)木造建築大黒柱は推定樹齢230年のネズコ素晴らしい
本日の宿泊者2組のみ一泊 9000円

7月23日晴れ 7時05分宿前よりバスにて薬師岳登山口折立へ    

ここには休憩所のみ、駐車場は満車状態。
ここで朝食を取り登山準備を整え7時50分出発
登り始めると、すぐ左手愛知大生大量遭難の供養塔あり。

ここからしばらくは、樹林帯を登る、
高度差500m(三角点)まで登山路も荒れており、休み休みのぼる、
三角点をすぎると草原と樹林が交互に続き明るく緩やかな幅広い道となる
2196mのピークにはベンチがあり太郎平小屋まであと2kの表示あり。
三角点すぎからニツコウキスゲやコバイケソウ、ハクサンイチゲ等の高山植物が目に付く。


 15時太郎平小屋に着く。


登山初日目でもあり萬谷いささかくたびれる。大隅さん元気なのにたまげる。
土曜日のせいか宿泊者多し、200人越えてるのではないか、
予約していたので3階のすみだがわりとゆっくり寝られた。
明日も天気晴れとの事朝昼弁当を頼み早立ちすることにし20時には寝る。


7月24日晴れ 小屋5時30分出発
大きな荷物は小屋に置きハイザックにて登る。


 薬師峠まては約20分。  薬師峠の太郎平テント場


テント場には5張り張られていた。トイレ、水場とも工事中、仮小屋があり。
ここからは、樹林の中の小さい沢状の道をグイグイ登り始める。
やがて樹林が切れて小さな雪渓となる。
雪渓の横のふみ跡をたどる。
登山路は途中道標のところでこのガレを横切るように右側へとわかれる。
霧のときなど雪渓を登り続けないように気をつけたい。
右手に折れるとそこは薬師平。

大きなケルンは愛知大生の遭難慰霊碑だ。

登山路はここから左手に折れ、尾根沿いの道をのぼる。
傾斜が緩くなると薬師岳山荘がすぐそこだ。


 一息いれると出発。     薬師岳山荘



小屋から山頂まで高度230m見晴らしのよい
細かい岩屑の道をジグザグにのぼる。
登りきった所に避難小屋があるが今は使えない
ここから東南稜と呼ばれる長い尾根がのびている
愛知大生が迷い込んだ尾根だ


9合目から薬師岳の頂上を望む


小屋から平坦に近い稜線を往くと祠のある薬師岳山頂だ。

                    薬師岳山頂


少し雲がでていたが北側には金作谷カール、北薬師岳、立山
東側には赤牛岳、水晶岳南側に雲の平等360度の大パノラマが展開する。
ゆっくり景色を楽しんだ後、往路を太郎平小屋へ。
11時50分到着。
生ビールで疲れを取り12時40分小屋出発薬師沢小屋に向かう。
急な坂道を高度差約200m下り終わると第一徒渉点だ。
湿った道を歩き第二徒渉点の橋を右に渡る。
最初にハシゴを登り終えるとなだらかなくだりの多い道が続く。
道の脇にはニッコウキスゲやキヌガサソウが咲きみだれている。
薬師沢左俣を第三徒渉点で渡る
山腹を巻く所々小さな沢を横切る。木道が出てくれば、カベッケが原だ。
木道が終り、黒部の流れが聞こえればすぐ下に薬師沢小屋がみえる。
16時到着。
約10時間かかる。よく歩いたもんだ。
ここでヤマメの骨酒を飲むのを楽しみにしていたが2年前から辞めているとの事。
残念(環境問題で県から中止命令出た為)
今でもヤマメはよく釣れるので渓流釣りの人がよく来るとの事。


      薬師沢小屋前のつり橋


7月25日曇り 小屋朝食後5時45分出発。
小屋前よりツリ橋を渡り急な鉄ハシゴを下り河原におり小さな滝を横切ると
尾根筋に取り付く鉄ハシゴありこれを登る。
樹林帯の中を急な斜面が続く、倒木有り岩場有り足場が悪く滑りそうな道を行く、
アラスカ庭園までの高度差約550mあり
標準タイム2時間45分との事だが我々は倍近くかかり
10時10分ようやくアラスカ庭園につく。
途中雲の平から下ってくる人7,8人会う
こんなに悪い道とは思はなかった、もうくたびれた、といいながら下ってていった。
アラスカ庭園では目の前に水晶岳の美しい姿がみえ


 アラスカ庭園から水晶岳を望む


ふりかえれば黒部五郎岳が頭を隠しているが広い裾野をみせてくれる。
ここからはよく手入れされた木道が延々と続く、
奥日本庭園からは昨日登った薬師岳が見える。
いったん下ったところがアルプス庭園だ。
ここからは遠くは槍ガ岳、笠ガ岳を望むことができるとの事
だがあいにく雲がかかりみえず残念、


しばらく歩くと雲の平山荘が右手斜面の上にみえてくる。

13時30分小屋着

生ビールで喉を潤し14時過ぎスイス庭園を見に行く
小屋前の急坂をくだり木道を右折しばらく行くと左手に大きな池塘あり、

周りにはコバイケソウ、(今年は7年ぶりの花盛り)チングルマ、ハクサンイチゲ、等の
高山植物がさいている。
稜線の上に出ると雷岩のベンチあり、左折し新しい木道を進むと
岩苔小谷方面の斜面にベンチあり、正面に水晶岳や赤牛岳が大きく横たわり
眼下には水晶池や高天原温泉の赤屋根が見える。
ゆっくり観賞した後来た道を雲の平小屋にひきかえす。
16時着17時過ぎより雨となる。
気象情報によると暴風雨長野富山方面に来るかもしれないとの事


明日26日予定の水晶岳ー水晶小屋泊まりは中止し
もう一晩雲の平山荘泊まりとする。
夕食にはワインを飲む。わりとおいしい。
泊り客も60〜70人くらい、ゆっくり寝られた。

7月26日雨 停滞日
昨晩はかなり風雨強くがたがた外壁をたたく音がしていた。
17時の気象情報では暴風は東にそれ三陸方面に向かっているとの事、
明日昼過ぎには雨もやむのではないか(雲の平方面)となっている。
今夜は又ワインでも飲んで天気の回復を願い明日に備えたい。
水晶方面は風が強いため危険行かないほうがよい(小屋主伊藤さんの話)と言われ
黒部源流経由三俣山荘泊まりに変更する。

7月27日雨のち晴 起きてみると、少し風があるが雨は小降りになっている
6時30分小屋の若い衆が雷岩迄ついてきて
雨で黒部源流への道が大丈夫かを確かめてくれた
この流れだったらよしとOKをだしてくれる。
三俣山荘への道は雲の平〜祖父岳〜岩苔乗越〜ワリモ岳
鷲羽岳〜三俣山荘のコースもあるが、
私は40数年前槍ケ岳〜三俣蓮華岳〜鷲羽岳 
ワリモ岳ー野口五郎岳ー烏帽子岳ー七倉岳ー葛温泉を歩いており、
今回は黒部源流を是非見たくこのコースをえらぶ。
雷岩よりテント場へ下り水場により水を補給し
岩苔乗越ー祖父岳の懐をまき第一雪田へ
ここで道標が見えなくなり第二雪田への道を進む、
(解説書によると雪田に沿い下るとありこれが間違い)
いくら行っても道標がみつからず第一雪田までもどる。
約一時間ロス、左方向に少し行くと黄色い道標が見える。
道標に沿って進むとまもなく祖父岳山頂の指導表あり
2600mこれより急坂を200m
ジグザグの道を下って行く、荒れているので注意して歩くこと、


   黒部源流に到着。

きれいな水がゴーゴー流れている。川幅約5,6mくらい。
ロープが渡してあるが流れが急な為ストックを利用し足元を確かめ慎重にわたる。
雨量次第ではわたれないので小屋で確認の上通る事。
雪田ー源流間には高山植物が咲き


途中の水溜りにて雷鳥の親子に出会う。
子供が五匹戯れておりとても可愛い。


これより10分登ったところに黒部源流の碑のある広場につく。
暫く休み最後の登り約40分上りきると鷲羽乗越だ。


       三俣山荘より鷲羽岳を望む


左手に道を行くとすぐ三俣山荘に着く。到着12時30分。
ここ三俣山荘は約40数年ぶりとてもなつかしく、思いで多し。
昔の小屋は今医療室となっている。
小屋の前にドラム缶の風呂が有り入れてもらつたこと、又
夕食に主人がイワナを釣てきて食べらしてもらった事など思い出す。


早くついたので写真を撮ったり、
2階の展望喫茶にて本格的なコーヒーを頂く

ここからの展望は正面に赤茶けた硫黄尾根と槍ケ岳がとても美しく見える。
本当に来てよかった。


夕食には又ワインを飲み話がはづむ。
17時の気象情報によると明日は快晴との事。
明日の行程は本当は笠ケ岳まで行きたいが、
10時間以上かかりそうなのでゆっくり三俣蓮華岳〜丸山〜双六岳と
稜線を歩き双六山荘へ行きことにする。

7月28日晴れ 朝食後6時15分小屋出発
テント場の中を抜け高度差350m約2時間かけ三俣蓮華岳山頂へ。
山頂からの展望は鷲羽岳、水晶岳、黒部五郎岳槍ケ岳、各名峰の数々と眼下に黒部源流、
その向かうに雲の平、その先には薬師岳と大パノラマが展開する。
展望を楽しんだ後南に延びる稜線に沿って進む。
登りきったなだらかな山が丸山だ
ここから急に下り左手に変わった岩を眺め通り過ぎると中道と稜線の分岐点となる。
稜線そのまま進むと少し急なのぼりになりそれを越えると双六岳山頂だ。
稜線の先に槍ケ岳、穂高岳の岩稜、笠ケ岳の美しい姿等広がる。


     本当に素晴らしい! 笠ヶ岳を望む

大きなケルンのある所までこの景色をたのしむ。

                 穂高滝谷
      コバイケソウ群生、槍ヶ岳を望む 


穂高滝谷がはっきり見え数10年前涸沢〜穂高岳山荘〜白出沢と下ったことを思い出す。
一緒に歩いた岡本敏治氏、中村智彦氏二人共故人となり、寂しい。

ケルンを過ぎると東に向かって急坂をくだる。
途中中道コースと巻道コースと合流、
急な道を下りきれば双六小屋だ。
ヘリコプター(食料運搬の為)が小屋に向かって何回もまいおりる。
テント場には5,6張りテントがはられている。
小屋着12時30分。ザックをおろし、一休みの後
13時30分より巻道を三俣方面に花を見に行く。
ミヤマキンホウゲ、シナノキンバイ、ハクサンイチゲなど道端に一杯さいている。
丸山下の岩場までいってみる。
往復約2時間の散策だ。
15時30分小屋に帰る。
18時の気象情報のよると明日は曇り後雨低気圧が近ずいているとの事。
明日の笠ケ岳登山は中止、新穂高温泉におりることにする。



ハイマツ        黒百合         クルマユリ      トリカブト
 高山植物は数知れない程出会う
キバナシャクナゲ  キヌガサソウ      コバイケソウ       満足である。


7月29日小雨 小屋5時30分出発、
小雨の中歩き出す。テント場や双六池の脇を通り弓折岳をめざす。
稜線沿いにゆっくり登って行く。
途中クロユリの咲いている所あり、又ニッコウキスゲやクルマユリなども咲き、
小雨の中を登山者がカメラ片手に盛んに写している。
弓折岳分岐点には30人近くのツアーの人が登って来ている。
天気が悪いので展望もきかず、気の毒だ。
私達は鏡平小屋めざしておりる。
8時小屋に着く。
ゆっくり休憩30分発
1480m地点休憩。9時30分発
秩父沢地点10時50分発
ワサビ小屋着12時10分。
この間雨は強くなったり弱くなったり。
団体グルーブが何組も登って行く。
やはり中年50−60歳のご婦人多し。
新穂高駐車場着13時40分。
ここで公営温泉風呂にはいる。昔有料今無料。
着替えた後荷物を宅急便にて送り
、14時40分高山行きバスにのる。
高山駅よりJRにて岐阜へ。
駅前ホテルに一泊。

7月30日晴れ 愛知万博見学後,〜萬谷東京多摩市へ。
大隅下関へ。
これで楽しかった登山終わり。