個 人 登 行 

穂高縦走




山 名 穂高連峰(北穂高岳〜奥穂高岳〜前穂高岳)
日 時 2004年8月18日〜21日
参 加 者 大迫
行 程 下関〜新大阪〜松本〜新島々(バス)〜上高地


818

下関出発
昼過ぎ、新下関から新幹線で出発し、夕方新大阪に到着。
手荷物預かり所にザックを預け、財布だけを持って大阪駅へ向った。

大阪駅近辺で、写真のフィルムを買ったり、山の店で物色し、
お腹が空いたころ、梅田駅地下食堂街に行き、トンカツの店に入った。

生ビールを一杯やりながら、明日に備えてトンカツ定食を食べた。
そろそろ時間ということで新大阪駅に戻り、コンビニでビール、
つまみ、明日の朝食を買い込み、
2147発の急行「ちくま」に乗り込む。車内は混みもせず、
ガラガラでもないという感じである。自分の指定席に落ち着き、
再びビールを一杯。この列車に乗るのは2月に八方尾根にスキーに
行った時以来だが、相変わらず古い車体で座りごこちというか
寝ごこちも今一つだ。そのうちうとうとし始めたが、
米原当たりでもまだ意識がある。早く眠りたい・・・・・・・・。



8月19日 (松本→新島々→上高地→涸沢)
うとうと状態のまま木曽福島、塩尻を経て松本に4時過ぎに着いた。
ここで降りて新島々行き松本電鉄の始発を待つ。
5時過ぎ、始発に乗り込む。

新島々からはバスに乗り換え、上高地へ。
上高地には
630分前に着いた。
雨は降っていないが、山の上部は雲がかかっているようだ。
今日は景色は期待できないかなあと思いながら、
早速登山届けを出し、準備にかかり、
655に上高地を後にした。
820徳沢着。
928横尾着、屏風岩がはっきり見える。晴れ間が出て来た。
実は今回、北穂?涸沢岳間の滝沢上部稜線の鎖場、
はしご場地帯を通ることから、荷物はできるだけ軽い方が良いと判断し、
山を始めて以来初の山小屋泊まりをすることにしていた。
さて涸沢ヒュッテ、涸沢小屋どちらにしようかな、と少し迷ったが、
何となく雰囲気のよさそうな涸沢小屋に決めた。
1305涸沢小屋着。
早速チェックイン?を済ませた。1泊2日で8,500円。
2階の「岩」の間が私の部屋である、と言っても相部屋だが。
入ってみて意外にきれいだし、
ふつうの部屋っぽいので、へえと思った。
夕食まではまだ時間がたっぷりあるので、生ビール
を一杯やりながら、
テレビを見る。アイスクリームまで売られている。
うーむ、山の中にいるとは思えん。

1700、夕食の時間である。
食堂がほとんど満員になるほど泊まり客は多い。
その中に独り入って席に着いた。
わお、今日のメインディッシュはカレイの煮付けだ。
まさかこんな山の中で魚料理を頂けるとは思わなんだ。
しかもうまい。ちょっと感激。
ごはんと味噌汁のおかわりは自由にできたが、腹八分で抑え
食後は廊下の本棚の本を開いてみたりしたあと、
部屋に戻り、
2000に就寝。



8月20日 (涸沢→北穂南稜→北穂高岳→滝谷上部稜線→涸沢岳→白出のコル)
500起床。朝食を摂り(メニューは何だったか忘れました)、
部屋に戻って相部屋の方達とあいさつした。
別の方で一人、強烈ないびきの人がいたらしい。
私は速攻で眠ったので、幸運だった。
それにしても、私はテント泊まりではいつもほとんど眠れないのに
今回は良く眠れた。なんでだろう?

650出発。天気は良くない。
稜線はすっぽりガスがかかっている。
高度が上がるにつれそのガスの中に入りだした。
途中、写真で見たことのある稜線が目に入った。
北穂東稜のゴジラの背だ。早速写真を撮る。
しかし、稜線に出たころにはすっかり周りはガスっていた。








953北穂高岳北峰着。
ここで一応写真を撮ったが、ガスでなーんにも見えない。
視界は数十メートルもない。すぐに北穂高小屋の方へ降りる。

小屋にはりっぱなテラスがあり、いすやテーブルもある。
ここで大休止することにする。
しばらくすると、ガスが切れてきた。
横尾本谷や涸沢、北穂池が見える。
今度は小屋の北側の方へ行ってみた。
下の方を見ると、ガスの切れ間からわずかの間、
細く切れた稜線にキレット状の鞍部が見えた。
大キレット?(後で地図で確認したら「飛騨泣き」です、おそらく)。
さらに小屋の裏に亀裂がたくさん入った岩稜が見えた。
おおっ、これがクラック尾根か。
そこから下を覗くと滝谷の中ほどまで見下ろせた。
かなりの高度感がある。

             滝谷写真


と、感激もそれまでだった。
あっという間にガスがかかり、再び何にも見えなくなってしまった。
しばらく待ってみたが無駄だった。

がっかりしてテラスに戻り、ホットコーヒーを買って飲む
300円くらいだった)。時間はたっぷりあるからガスが晴れるのを
ここで暫く待つことにした。
涸沢小屋で相部屋だった神奈川から来られた単独の男性と偶然会い、
しばらくおしゃべりした。
しかし、待てども暮らせどもガスが晴れる気配がない。
あきらめて先へ進むことにした。








1210北穂高小屋出発。まもなく北穂南峰の直下を通り、
涸沢岳への稜線へ入る。
今回は一応難所を通るということで、
下関を出る前にガイドブックを何冊も買い、
かなりルートの予習をしていた。
視界は数十メートルあるかないかだが、
次のペンキの矢印がしっかり見つけられるので、ルートに迷うことはない。
しかし、今回一番楽しみにしていた滝谷の岩峰や尾根は
どれがどれやらさっぱり判らないし、
蒲田川まで
1,400mあるとかいう高度差も全く体感できない。
残念でならない。
まけにガスでめがねはしょっちゅう曇る。
そのうち「最低コル」の標識が見えた。
もうすぐ涸沢岳かなと思いながら鎖場、はしご場を登り下りする。
途中でご年輩の方のグループを追い抜く。
どこから来られたかと聞くと宮城かららしい。
元気なじいさん達だ。

ようやく、ガイドブックの写真で見た憶えのある場所についた。
ここを越えたら涸沢岳だ。
1401涸沢岳着。
しばらく頂上で過ごしたのち、白出のコルへ下り、
15
00ごろ穂高岳山荘に到着した。
早速チェックイン?を済ませて(
1泊2日、いくらだったか忘れました)、
ふと横を見ると、涸沢小屋で相部屋だった
4人組みの方達が
一杯やっていた。あなたもどうですかと誘われたので
よろしいですかと言いながらもほとんど遠慮なく、仲間に加わった。

聞けば、群馬の薮塚町の役場職員さんのグループだそうだ
(ちなみに薮塚町というのは群馬県の南東部、前橋の東
10kmぐらいの
ところにある、今は合併により薮塚本町となっている)。
みなさんと、山の話、下関の話、薮塚の話でおおいに盛り上がった。
薮塚は同じ群馬の水上温泉ほど有名ではないが、
温泉があるとのことだった。しまいには電話番号の交換までしてしまった。
山で見ず知らずの人とこんなに盛り上がったのは初めての経験で
とても楽しかった。

1700夕食。今夜のメインディッシュはメンチカツだ。
ごはんもおいしい。多分圧力釜で炊いているんだろうな。

夕食が終わると居間の様なところへ行った。
本棚にはいろんな山の本、山の写真集が置いてある。
その中に「ヨーロッパアルプス」という写真集を見つけた。
白旗史朗が撮ったもので、前からずっと見たいと思っていたものだ。
こんなところで見れるなんて思いもしなかった。

夕日が差し込む中、そこでしばらく過ごしていると、
だれかが夕日を見に外へ出ようとか言っているので
私も行ってみることにした。

小屋のすぐ上にあるヘリポートに上がった。
今になってようやく晴れてくれた。
雲海の上、白山の北側に沈んでゆく夕日が見える。
左の方を見るとジャンダルムが夕日に染まっている。
これがあるから山は止められないですねえ。




雲海の上、白山の北側に沈んでゆく夕日が見える。
左の方を見るとジャンダルムが夕日に染まっている。
これがあるから山は止められないですねえ






今日は「燕岳」の間。昨日とは打ってかわって2段ベッドの
せまーい寝床である。
おやすみなさい。


8月21日 (白出のコル→奥穂高岳→前穂高岳→重太郎新道→岳沢→上高地)
435起床。朝食後、準備を済ませて外へ出る。
天気はガス、3日間で最も悪い。
さあ、今日は下関まで帰るぞ。
605出発。
小屋のすぐ上にある鎖場には団体さんがとりついていて渋滞。
なかなか進まない。ようやくそこを抜けても、前にはやはり団体さん。
653奥穂高岳山頂着。
写真を撮るとすぐに出発した。
途中で団体さんを追いこし、吊尾根を慎重かつ迅速に下る。
やがて道がほとんど水平になった。これは歩きやすい。
晴れていれば
右手には奥穂から西穂への稜線が見えるはずなんだが、
あいかわらずガスである。
しかし高度が下がって雲の下に来たからか、
前後の視界は大分よくなってきた。
831紀美子平着。
ここでザックを下ろし、カメラだけを持って前穂高岳へ向かう。
903前穂高岳山頂着。






晴れていれば(こればっかりだな)、涸沢や、前穂の北尾根、北穂、
遠くは槍ヶ岳が見えるんだろうが、やはりガス。
10分ほど過ごした後、山頂を後にする。
紀美子平に戻って下る準備をしていると昨日の藪塚町役場の4人組が
やってきた。お別れを言って再び下り始める。
ここからは危険な所は少ない。重太郎新道を走るように下った。

11
24岳沢ヒュッテ着。
10分ほどして再び走るように下り始める。
岳沢の左岸の道をひたすら下る。
1255上高地着。ザックが軽いおかげでやたらと早く下ることができた。
テント泊まりじゃこうはいくまいね。

上高地は観光客でごったがえしていた。
こういうのを見るたびに、ああ、下界に帰ってきたなあと思う。
お土産を買い、バスを待って帰途に着いた。
帰路は以下の通り。目標通り、その日のうちに下関に着いた。

上高地→(バス)→新島々→(松本電鉄)→松本→(JR特急「しなの」)
名古屋→(新幹線)→新下関


今回は残念ながら天候に恵まれなかったが、
始めての山小屋泊まりがあり、良い出会いがあり、
これまでにない経験ができた。
今度は是非天候の良い時に行き、絶景を楽しみたい。