2006年11月月例登山
三ツ坊主岩〜傾山〜祖母山〜障子岩
11月3日(金)〜5日(日)


古祖母山方面から烏帽子岩〜天狗〜祖母山頂上を望む


山域 祖母山系  傾山(1602m)〜祖母山(1756m)
日時 2006年11月2日〜11月5日
参加者 2名 林範之 (CL・装備・記録)  吉村正巳(食料・会計・車)
目的・登山方法 月例山行・歩荷縦走
コース 九折登山口〜三つ尾〜坊主岩〜傾山〜祖母山〜障子岩尾根〜上畑・健男社

*計画立案

今回の月例山行は2名。3日間の行動時間は約23時間。

メインの祖母山〜傾山までの[奥祖母新道]18km。全行程は33.7km
コースは「九折口〜三ツ尾〜傾山」から「祖母」への逆縦走に決める。理由は経験者なら納得のはず。
予め下山口の健男社に車を移動し九折登山口までの
4kmは徒歩。九折越と九合目の小屋利用は念頭に置くが、
これでは初日・九折越小屋泊まり、行動時間が短か過ぎる。
初日は本谷山手前のテン場まで行き
2日目の行動時間を抑えたい。テントを共同装備に加える。

一日平均8時間前後の行動なので各地点までの必要時間を事前に把握し,
当日実際の通過時刻を確認して行動しないと各日の最終目的地まで辿り着けない(秋は日没が早い)。
食料は乾燥物主体で最小限に抑えたが、それでも水・アルコール
(3.5g)を含めて出発時のザックは総重量21kg
予定コースの「完全縦走」とは別に、個人的に今回は縦走路の水場(本谷山・第一展望台・スズコヤ・池の原)の状況と
今後遡行したい主だった沢(谷)と各分岐の位置を確認しながら縦走する事を第二の目的とする。
ここ
23週間晴天続き。雨の心配は全く無く天候は気にしなくて良い。

記録
112日《往路》
20:50吉村宅より2名で出発 
関門トンネル→椎田有料→ 宇佐
IC〜米良IC→原尻の滝経由で翌日01:15豊栄鉱山跡・九折登山口着 車中仮眠

第一日目
11月3日(金)天候:快晴   総時間 10:48 (行動時間8:55 ・ 休憩1:53)
起床 3:30
上畑→九折登山口6:00〜大白口分岐8:45〜坊主分岐9:25〜五葉塚11:30本傾山12:00−12:25〜九折越13:35−14:10水補給〜前笠松山15:27〜本谷山手前着16:48 テント泊 20:00就寝

                       
              吉作坊主          三ツ坊主の岩場その1  その2        梯子が掛かる登山道


傾山頂上にて      九折越


一日目感想:観音滝までヘッドランプ使用。三ツ尾で神原から縦走して来た単独の大学生に出遭う。青鈴谷は荒れ気味だったとの事。我々の本日のテン場である本谷山の水場の状況を尋ねると500mlペットを汲むのに30分程掛かったと言う。
(翌日に判ったがこれは本谷ではなく、ブナ広場の水場の事だった)。坊主コースは上りに使えば問題無し。簡単な岩場を通過、山手本谷・吉作坊主方面がよく見えて爽快。所々紅葉しているがまだ早い。傾山は団体さんが約
15名昼食中だった。
此処まで
6時間,我々も行動食を摂り九折越に向かう。九折越で水補給。食事用の水も含め持って来た容器全てに6gの水を確保。出発時より約2.5kg重くなった。笠松山までは何とか担いだが流石に重く背筋の筋肉が痛い。我慢できず笠松山で水1gを無理して飲み干し軽くした。最後の本谷までの1時間がとても長く,今回の縦走中一番辛かった。最後は吉村氏と離れて下りは小走りでテン場まで進む。テン場は本谷山水場のすぐ奥にあると資料にあったが確認するまではやはり不安だった。10人用テントまでなら充分設営できるが残念なことに水場のホースが外れて利用出来ない。クマガ谷本谷を遡行すればこの辺りに突き当たる。’04年に九合目管理人・加藤氏が整備したテンバと水場(翌日水場の状況を加藤氏に伝えた。)。辛うじて日没までにテントを設営、急激に外気温が下がる。セーターを着込みアルコールで体を温める。吉村氏は一眠りした後夕食との事。自分は食事を済まし吉村氏を起こし20時に寝る。翌朝は4時半起きの6時出発の予定(だった)が寝過ごした。夜中、木々の枝から夜露がテントに当るのが煩かった。
(注)九折越〜笠松〜本谷間は熊笹が煩く早朝通過すると露で濡れるので避けた方が得策
(情報)トクビと笠松の中間地点にシャクナゲ・2千本とオオヤマレンゲの2haの原生林が有る

第二日目
11月4日(土)天候:快晴  総時間8:38 (行動時間6:56 休憩1:42)

起床5:50
本谷テン場(7:15)〜本谷山(7:23)〜ブナ広場(8:30-8:45)〈水場は渇水〉〜尾平越(9:05) 古祖母山(11:05)〜障子岳(12:40)〜(天狗岩は登らず通過)〜黒金尾根分岐(13:45)〜祖母山(15:15)〜九合目小屋(15:15-15:50)〈水場は水量少ない〉〜テン場(15:53)
20:30就寝


古祖母山から祖母山

障子岳にて

山頂手前の梯子

祖母山頂

9合目小屋のテント場

二日目感想:一時間遅れで出発。
今回3日間の縦走で最も展望がよいコース。古祖母山〜ミヤマ公園間は縦走路を外れた展望ポイントが多数あるが(障子岳展望台群は紅葉の名所)予め立ち寄る箇所を決めて行動しないと思わぬ時間が掛かり最後でタイムオーバー。途中スリウス谷・カワカミ本谷・裏谷の位置と第一展望台の水場を確認(渇水)・岩鼻縦走路下の水場は確認せず通過。祖母山直下の梯子・岩場はやはり明るい内に通過すべき。山頂で写真を撮り,九合目水場に直行。現在はホースを20gポリタンクに差込み辛うじて宿泊客の飲み水を確保している状態。管理人さんに挨拶し我々も貴重な水を零さないようにして分けて頂く。(ホースからは殆ど水は流れてこない。) 15:53テント設営。吉村氏は加藤氏に会いに,あけぼの山荘に行った。
17:00吉村氏と夕食の準備(湯を沸かしてアルファー五目米に注ぐだけ,オカズはハムと味噌汁)。今晩は2人共ゆっくり寛げる。夜テントから出ると星空か輝いていた。


第三日目
11月5日(日) 天候:快晴  総時間8:22 (行動時間6:56 休憩1:26)

起床5:00
九合目テン場 (6:35)→宮の原(7:15)〜池の原(8:07)〜八丁越(9:10)〜大障子岩(10:00-10:20)〜前障子岩(12:05-12:30)〜〈障子岩尾根〉〜黒岩ピーク〜二つ目の沢渡渉 (14:08)〜木橋 (14:38)〜上畑・健男社着(14:57)

                         
                      宮の原から祖母山頂          大障子岩                前障子岩

障子尾根登山口の健男社と登山口の標識

《帰路》上畑(15:45)出発〜三重道の駅(16:45)〜米良IC〜宇佐IC〜関門トンネル〜吉村宅(20:45)(解散) 林自宅 21:05

 三日目感想:最終日。放射冷却で朝はかなり冷え込む。(荷物になったがセーターと厚手の防寒着すべて着込んだ。)昨夜のテン場はもう一張(女性2人)縦走路の反対側に張られていたが一度も顔は遭わせなかった。530分には山頂方面に出発した様子。九合目小屋の宿泊客も次々に通過して行く足音がテントの中で聞こえる。本日は8時間行程。上畑の到着予定時刻14時から出発時間を逆算する。明るくなるまでテント内で出発準備。本日は縦走路途中にある分岐(小松尾根/メンノツラ・クーチ谷/愛山新道)・谷(マンリョウ・土岩/角内谷)の地形確認とその標識類の記録(デジカメ)・池の原(南に下ると湧き水が有るらしい)以外でテント場になる場所の確認を目的として行動した。(湧き水は確認できなかった。)宮原〜八丁越えは鈴竹が煩い。鹿の瀬・前障子山頂も問題(危険)なし。(シャクナゲの原木が多い)最後の障子尾根下りの2時間はさすがに嫌気が差す。ここを上り(3時間)に使うのは覚悟と忍耐が必要。健男社には参拝客が3組。駐車場で予備食の棒ラーメンを作って食べ帰り仕度をする。

 3日間の縦走 感想: 総時間27:48  行動22:47  休 5:.01
縦走は無事終了。予定通りの行動が出来ました。2人なのでお互いの体調を確認して素早い行動が出来た。脚力と体力の足並みの揃った小数メンバーで,行動時間の予定を確り立て、縦走中しつこく通過時刻を確認したのが今回の縦走のポイント。各日の最終目的地点前では時間(日照時間)を気にして吉村氏に少し負担が掛かる行動をお願いしたのは勘弁してください。途中で仲間がバテれば結局リーダーの責任です。当初両日共小屋泊りの予定でしたが,今回九折越小屋を利用した場合,2日目〜九合目テン場(日没まで)は多分辿り着けなかったでしょう。(この季節,九折越小屋をAM500までに出発するのが日没までに祖母山頂到着の絶対条件)途中のテント泊の準備は必要です。重くてもテントは必ず装備に加える。又,晴天続きの時,水場は涸れますので要注意。事前の情報収集が必要です。カモシカ山行・1日全縦走は兎も角として、コースに慣れれば本コースは春〜夏季・一泊二日で周回出来るでしょう。今回は《逆》縦走なので機会が有れば、次回は曙ツツジの咲くGW,障子岩尾根から祖母〜傾の《順》縦走を計画しよう。  
 会計:
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