2007年5月合宿月例登山
槍ヶ岳登行記録
5月2日〜6日(日)


山域      北アルプス 槍ヶ岳
日時      2007年5月2日〜6日
参加者      細川功(CL)、市橋千賀子、木村ヤヨヰ(食糧)、大迫淳一(装備)
松原信行、水廣真紀子(担当)、撰定麻紀(会計)、西村みどり(記録)
表-1 槍ヶ岳登行コースタイム記録(GPS)
区間名 時間 距離(km)
上高地 発 ’07/5/3 10:17 15.8
明神 11:28
徳沢 12:32
横尾 13:40
一ノ俣 14:45
二の俣 15:02
槍沢ロッジ 15:52
ババ平 着 16:46
ババ平 発 ’07/5/4 5:47 4.4
殺生小屋 9:58
槍の肩テント場 着 11:16
槍の肩テント場 発 13:36 0.5
槍ヶ岳 着 14:54
槍ヶ岳 発 14:57 0.5
槍の肩テント場 着 16:37
槍の肩テント場 発 ’07/5/5 6:04 20.1
ババ平 9:02
槍沢ロッジ 6:04
横尾 11:19
徳沢 12:37
明神 14:34
上高地 着 15:30
総歩行距離 41.3
  

横尾から槍ヶ岳:GPS軌跡地図(記録:細川)


  

上高地から横尾:GPS軌跡地図(記録:細川)






槍ヶ岳の肩まで後1時間40分

槍ヶ岳頂上より小屋とSACテント

《行程記録》

2日()
20:30下関(小月ホンダ)出発
レンタカーがキャンセル待ちだったため2台で行く予定にしていたが直前に なって借りられる事になり、10人乗の広ーい車内で道中は快適。途中、約二時間おきに交代で運転する。(小月IC22:20宮島SA00:15吉備SA02:30西宮名塩SA04:55養老SA06:55駒ヶ根SA各自朝食〜08:15松本IC

●3日()
9:20沢渡駐車場到着。天気は快晴 
駐車場はすでにかなり車が入っていて、奥の方まで誘導される
9:50タクシーにて上高地へ出発。釜トンネルは3年前に新釜トンネルが開通、2車線の離合可能な広いトンネルに変わっている。中ノ湯〜上高地間は許可車を除き全区間進入禁止で、バスは排気ガスの少ないハイブリットバスが走行している。
0:12上高地到着
10:20各自準備体操を済ませ、いよいよ出発!
しばらくは平坦な道を進む。軽装の観光客に混じって重い荷物を背負って歩く。途中猿がすぐ側まできて餌を食べていた。
11:10明神到着。小休憩 まだこの辺りは観光客が多い。
12:15徳沢園到着。15分休憩
所々雪がちらほら見えてくる。それを踏みしめながら歩く。踏み跡がついているので歩くのは楽である。
13:30横尾到着。15分休憩
橋の向こうに屏風岩が見える。左は穂高の涸沢へ続く道、橋を渡ると涸沢の方に行くが今回は渡らない。右の尾根の裾に取り付き槍沢へ入る。雨がポツポツ降り出し、一瞬今日はここでテントを張ろうかという話も出たが、やはり明日の事を考えると予定通りババ平まで行くことにする。この辺りから完全に雪道になり、足元も滑りやすい。ここから市橋さんがトップで進む。
14:45一の俣到着。小休憩。
5:02二の俣通過
 

次第に上りが多くなってくる。きつい。一歩一歩踏みしめながら進む。
15:40槍沢ロッジ到着。15分休憩。あともう少しだ、がんばろう!しばらく進むと雪が結構降り出してきたので雨具を装着
16:45遂に本日の目的地ババ平に到着。長かった。高度を稼ぐに従い、雨がみぞれに変わりさらに雪となる。やっと着いた〜と思ったのもつかの間、すぐにテント設営にとりかかる,雪を掘って平らな場所を作る。周りのテントからいい匂いが漂ってくる中、懸命に雪かき。今回は5人用(女性)と3人用(男性)の2つのテントを張る。
18:00ようやくテント設営が終わり、テントの中でお湯を沸かし、ホッと一息つく。その後、夕食の準備。
18:40夕食。槍沢ロッジで購入したビールで乾杯!メニュー;キュウリの酢の物、ビーフシチュー、らっきょう、にんにく
21:00就寝。おやすみなさい。今日はぐっすり眠れそうだ。

 ●4日()
4:00起床。今日もいい天気。
4:45朝食(卵雑炊、漬け物)
5:15テント撤収、出発準備
5:50槍ヶ岳へ、いざ出発
谷が深く朝日はまだ届かない、しばらくは山の陰になった日陰部分の、比較的平坦な道を進む。
 
6:50日陰が終わり、これから本格的な上りという手前で小休憩。サングラス装着目の前に延々と続く上りが立ちはだかっている。登山者も多く、列を作って登っているのだがほとんど止まっているように見えるのはみんなきつくて少しずつしか登れないからだろうか。一歩一歩雪を踏みしめながら、数歩登っては休み、また数歩登っては休み、を繰り返していく。
8:20ようやく槍ヶ岳が見えてきた所で小休憩。後ろを振り向くと赤沢山が望める
右手前方に殺生ヒュッテを見ながらゆっくり上る。上からスキーヤーが軽やかに滑り下りるのをうらめしげ見つつ上っていく。目の前に槍ヶ岳山荘が見えるのになかなか近付かない〜。
 
9:45殺生ヒュッテを過ぎた辺りで小休憩。
さあ、あと一踏ん張り!
 
10:50槍ヶ岳の肩に到着。
すぐ右手は槍ヶ岳の岩峰がそびえている。登山者がかなりいて、混雑している様子。とりあえず山荘を通り過ぎてテント場へ行き、テント設営。このテント場がものすごい風!テント設営が一苦労。飛ばされないようにしっかり竹ペグを埋める。
12:20ようやくテント設営を終え、テントの中で一息入れる。
もう何もしたくない気分。しかし槍ヶ岳には登らねば!
13:35ハーネス、アイゼン等装着して、いざ槍ヶ岳へ  (木村さんは体調を考慮してテントで留守番)
大迫さんが先頭、細川さんがラストで注意深く上っていく。
14:30槍ヶ岳山頂3180m到着。万歳!視界も良く、360度のすばらしい眺め。表銀座の山々、東鎌尾根、北鎌尾根、西鎌尾根、裏銀座の山々、笠ヶ岳、乗鞍岳、穂高連峰、飽きる事をない風景を堪能する事が出来ました。
《 感想:市橋・・・槍の岩峰を目指して沢山の人々が登っていたのに、下山時、パーティー最後に下ることで、山頂にて360度の展望を独り占めするチャンスを得る事が出来た。今回の合宿での最高の喜びでした 》

 

 
下りは途中までザイルを使って下りる。頂上から二番目の鉄の梯子で、20人位続く登山者と旨く離合しながら、3ピッチほど安全確保の為ロープを使って下る。もう4時になるのに、単独の2人がそれぞれまだ登ってくる。
 《感想:大迫・・・一昨年の同時期に来たときは雪がほとんどなく、楽に登れました。しかし今年は至る所に雪が付いており、登降(特に下り)に相当気を使いました。雪の有無で難しさが大きく変わることを痛感しました。もっとザイルワークを上達させねばとも思いました。一方、登頂したときに皆さんが本当に嬉しそうにしていたのがとても印象的でした。》
 
16:30無事下山・テント着。 《ヤヨヰチャンただいま!・水を作ってくれて有難う!》
再び風の強ーいテント場まで戻り、夕食の準備をする。ガスがかかり、白一色の世界になり、テント場が稜線なので息継ぎも無い強風がテントを叩きつける。
17:30夕食。メニュー:焼き豚、鶏釜飯、焼き鮭
20:50就寝。外は風が吹きまくり、テントは一晩中ガタガタ揺れる中、眠りにつくが寒さのためかあまり寝付かれなかった。
●5日()
4:00起床。外は一面真っ白な世界。相変わらず風は強い。
5:00朝食(しじみわかめ雑炊、漬け物)朝食後、テント撤収、下山準備
6:25出発(アイゼン装着)しばらくアイゼンをつけて下るが、歩きにくいので途中ではずす。
ふと横を見るとシリセードでおりる人もいる。昨日あんなに苦労した上りを時々雪に足をとられながらも滑るように走って一気に下りる。気持ちいい!
8:00下りきった辺りで小休憩。
8:45ババ平到着、休憩。
 

9:25槍沢ロッジ通過、梓川に沿って進む。だんだん足元の雪がなくなり、土が見えてくる
9:55二の俣到着。休憩
10:00一ノ俣通過
しばらく進んで振り返ると槍ヶ岳が遙か遠くに見える。今日の朝はあそこに居たのが嘘みたいだ。この場所で槍ヶ岳は見納めだという事なのでしばし感慨深く眺める。
11:20横尾到着。休憩
また、延々と平坦な道を歩き続ける。
 
12:40徳沢園到着。大休憩、昼食。ラーメン(塩味ラーメン新発売)を作って食べる。すごくおいしかった。
(もしかして今回の合宿の中で一番おいしかったかも)
13:45休憩終わり、出発
14:35明神到着。休憩
だんだん観光客も多くなってきた。もう少しだ!
15:30上高地到着。お疲れさま〜タクシーで沢渡駐車場へ向かう。
16:10沢渡駐車場到着。すぐにキャンプ場へ向かう。
17:40須砂渡キャンプ場到着。
テント設営後、併設の温泉で汚れを落とした後、食堂で夕食。  21:20就寝
 

区間名 区間距離
(km)
上高地−ババ平 15.8
ババ平−槍の肩 4.4
槍の肩テント場−槍ヶ岳 0.5
槍ヶ岳−槍の肩テント場 0.5
槍の肩テント場−上高地 20.1
総延長距離 41.3

●6日()
  3:00起床。すぐにテント撤収。
  3:30下関へ向けて出発。途中、穂高駅で松原さんと別れる。  
 
4:00豊科ICより高速へ 途中、だいたい二時間おきに交代で運転する。
    (〜04:55駒ヶ根SA07:00養老SA各自朝食〜09:00西宮名塩SA
     
11:30福山SA昼食〜14:10下松SA15:45小月IC

  16:00下関(小月ホンダ)到着、解散。みなさんお疲れ様でした!


感想:天候にも恵まれ、とてもいい山行きだったと思います。事前に行ったボッカトレーニングが効いたのか、あまりバテる事なく、みんなの足を引っ張らなくてよかったです。反省点としては、槍ヶ岳山頂から下りる時のザイルワークで少しもたついてしまって細川さんに手伝っていただいたので、もう少し手際よくできるよう練習が必要だと感じました。(記録:西村)
槍の肩から槍ヶ岳の登下行中はたくさんの登山者が張り付き、途中の行き違いには十分な注意が必要である。しかし、我々が十分な注意を払っていても他のパーティの要因でアクシデントにつながる虞のある場所である。特に積雪期には要所要所でロープのフィックスは必要である。
テントは5人用と3人用の二張りを携行したが、十分であった。稜線上で設営する場合、広いテントサイトが確保できない、風が強い等の要因で小型二張りとした。食事を摂る場合など少し不便ではあるが、安全上もこの方が良い。
3日の山行で天候に恵まれたおかげで燃料の消費は少なく、少し余ったが、悪天の場合を考慮すると必要な量である。
ハーネスと安全環付きカラビナの連結方法について皆さんに徹底する必要がある。ゲート部に直接ロープが当たらないように付けること。これは現物での説明が判りやすく、また何故だめなのかについても理解してもらう必要がある。この点、改めて説明する。 昨年から今年にかけて降雪が少なく4月半ばまで積雪は非常に少ない状態のようでした。しかし、4月末に大量の降雪があり、山肌の雪の付き具合が例年と異なる様相であった。 後で聞いた話で、我々が登行の前日槍の肩から槍ヶ岳の登行中での転落者があり「ヘリ」による救助が行われたようです。「山でヘリが飛んで来た場合、やたらに手を振らない」これは救助活動の妨げになります。パイロットが「救助要請者」と見誤る虞が有ります。
参加者全員がそれぞれに与えられた仕事を確実に行われ、初期の目的が達成され、有意義な山行を終えたことに感謝します。