7月20日
天気晴れ、05:00起床→06:20キャンプ場出発→06:30林道終点→06:40入渓→
07:15最初の大きな滝08:00→8:55最後の滑滝09:15→09:10休憩09:25→
10:23登山道出会→10:34 8合目→11:20市房山頂→12:21下山→14:03市房神社→
14:14出発→林道終点着
朝、外が明るくなる頃に起き出し、朝食後出発する。幕営用具は全て撤収し、市房神社側の林道終点に車を止めて、沢を目指す、地形図から判断すると拔川谷は神社のすぐ手前の沢を登っている。林道終点から入り直ぐの沢を詰める。これが途中で「どうも地形図上の地点がおかしい」と言う事になり、後日、GPS軌跡を地形図上に落とすと間違えた沢に入っていた。
とにかくは、この沢の記録を記す。
入渓後、小さな滝が数カ所続き、直ぐに下から見て30mを越える幅5〜6m程度の中央に水流を持つ大きな滝が現れる。途中にビレーを取るピンが有ると思い登攀開始。約8mをクラックに沿って直登、クラックの上部で右に約2mトラバースし、水流の中を更に直登する。途中ビレーを取りたいのであるが、そのような箇所は無く、40mを一杯登り、灌木の根元で確保に入る。その後は簡単な滝が連続し、次第に上空は開けて明るくなる。約3時間の遡行で沢は終了。周辺のスズタケが一面枯れた斜面に出会う。斜面の足下はずるずるの泥斜面で滑り、枯れたスズタケはバランスを保持する手がかりにならず、非常に歩き難い。やがて枯れたスズタケも消えて灌木帯の斜面から登山道になる。このとき登山道は斜面の山側左にある。
予定の拔川谷であれば地形図上から判断すると斜面の山側右にあるべきであるが、何故か反対側である。皆で種々議論するが解決しない。全員が「入渓した沢」が拔川谷であると思いこんでいる。このことが種々思いを巡らす事になる。後に、我々が入渓した沢は拔川谷から南の尾根から更に南の、無名沢であったことに気づく。残念ながら拔川谷には入れなかったが種々の収穫有り、拔川谷へは、皆が再度挑戦の意気込みである。国土地理院の地形図に表示されている過疎地の建物や小さな道路、登山道などは正確に記入されていないことを再認識する。
GPS軌跡から判断した市房神社の実際の位置は地形図上の表示点から南東側に約330mの900mコンターライン上に在る。更に登山道もその一部は地形図表示のひとつ北東側の尾根に取られているのが判った。このことは参加者にとって大きな現場学習になったと言える。
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