平成229月月例登行記録
《日時》918()20()
《山名》傾山/ムコウカマド谷(沢登り)
《参加者》  原田俊行 (CL)、下松八重(SL)、市橋千賀子(食料)、細川(装備・記録)、松原信行(会計)
         濵口繁寿、下松八重宏太、:計7
《行程記録》
9/18日(晴) K214:00集合、出発。下関からの出発は原田車に4名、先行の市橋と長崎からの下松八重とは「道の駅きよかわ」で待ち合わせする事にする。高速道路の走行は渋滞もなく順調で豊前を過ぎたあたりで、トラブルが発生下松八重から「事故に巻き込まれ車が動かなくなった」との連絡がある。我々の場所からだと手助けに行けそうな位置であり、速見ICを過ぎ日出JCTから大分道に向きを変える。天瀬高塚ICから引き返し、玖珠SAで落ち合い、「道の駅きよかわ」へ向かい目的地の大白谷の神社に着いたのは21時過ぎとなった。遅い夕食後、明日の打ち合わせを行い就寝。
8/19日(晴)

神社7:03→最初の二俣9:10→二股(ムコウカマド谷-アオスズ谷分岐)13:05→大岩17:10→ビバーク地17:30

  5時起床、朝食後、明日の下山予定は三ツ尾から大白谷へ下るため林道途中の下山場所に車を1台回すことにする。車の回送で少し、出発予定が遅くなり、
 
7:06            7:08
  7:03に出発する。堂の瀬橋から県道45号線を少し西に100mほど進んだ地点より中津無礼川に平行に走る林道を上る、その先の堰付近が入渓地となる。
 
7:27           7:31
沢に入りナメ滝、325m滝と滝が続き、大岩のゴロゴロした沢である。しばらく行くと右側から支谷が出会う。ゴーロ、巨岩を越えて進むと斜め滝、ゴルジュ、ナメ滝、トユ滝などいろんな滝が次々と現れる。大きな滝の落ち口には大きな釜があり、滝の直登には泳ぎの必要に迫られる。
 
8:02           9:12
 
9:58         11:44
途中、造林小屋が右岸の急斜面にたっている。小さな滝が連続し、先人の表現に「谷は千変万化、沢の地形がすべてが濃縮されたような谷だ」と表現されているが、正にその通りである。
 
13:26          13:50
左岸よりアオスズ谷が合流する二俣に着いたのは13:00過ぎ、小休止し左の沢(ムコウカマド谷)にはいる。少し沢は狭くなり、水流も僅かに少なくなっている。大釜の滝とナメ滝が続きその上に340m滝が現れる。左岸を高巻き進むと灌木に捨て縄の掛かった地点にでる。ここから懸垂下降で約30m下ると滝の上部に出る。続いて釜をもつ滝が現れ、続いてまたも340m大滝と更に40m大滝が二つ続く。この上も小滝が続きやがて、水流が更に少なくなり、沢の上部に大岩が鎮座する地点に達する。高度は約1150mである。このあたりが終了点で、大岩から右側に、更に約300m上がった地点に快適な幕営地が見つかる。テントが23張、設営できそうな平地である。すぐ横の沢からも水を取ることが出来る。
 
15:49          17:33
17:30幕営地到着。この斜面は東北向きで、既に日没近く周りは薄暗くなり始めている。取り急ぎ設営と炊事の準備を手分けして行う。ツエルト4張り設営し、その横でたき火窯を作る。たき火の横での食事は心和まり、楽しいものである。
 

祖母・傾と言えば「スズタケで覆われた山」であるが、この付近一帯ブナ、ヒメシャラ、ツガ等の疎林の中は下草や灌木が少なく、見通しのよい樹林帯である。スズタケは全く見あたらない。以前はスズタタケの藪であったと認識しているが、今は周り一面枯れて、地面にその残骸が散り敷いている。スズタケの枯死は諸説あるようで、数年前スズタケに花が咲いたあるいは鹿の食害などと云われているようだが、明確でない。

ここは「山ヒル」が多いとの情報があったので、到着後ズボンの裾と足首を点検すると早速、脚に噛みついているのを見つけた。長さ20mmほどのヒルに数カ所噛みつかれ靴下が血まみれである。今日の夕食は豚汁、タクアン。食前のビールはなし、こっそり焼酎を出す人あり、たちまち無くなる。皆さん今日の長時間のアルバイトで食欲旺盛である。

8/20日(晴)

ビバーク地6:02→コル(傾山-そで尾間)6:24→傾山7:26→五葉塚8:03→三ツ尾9:36→大白谷林道出合12:17→車止め13:03→神社13:42

  5:00起床、昨日の残りご飯で、かに玉雑炊を作る。朝から食欲をそそる献立で、残さず平らげる。ツエルト撤収後、6時過ぎに幕営地から左の大きな尾根を詰める。コルまで30分弱の登り。藪こぎもなく、快適な登りである。コルに出ると朝日を浴びて清々しい。コルからは南に展望が開け、見立、大崩山、五葉岳等の山並みがくっきりと見渡せる。コルから樹林の中をしばらく進むと傾山頂までの稜線はアセビの巨木のトンネルの中となる。このアセビの樹林帯は見事である。傾山まではすぐ間近に見えたが、小一時間掛かる。傾山頂で小休止。
   傾山頂で小休止。

傾山頂上からの展望7:30
7:40~下山開始 三ツ坊主岩を経由しない、水場経由の巻き道を通過し、三ツ尾へ下る。三ツ尾からは右にルートを取り大白谷へ道を進む。ここからは踏み後と赤テープの標識が少なく、地形図とGPSを見比べながら下る。樹林の中の尾根道には踏み後がきわめて少なく、ルート取りに苦労する。ルートは尾根よりも沢の方が開けて歩き易いようで、地形図上の林道につながっている沢を下降することにする。しばらく下ると堰堤が見えてきた、そのすぐ先に林道がある。車止めの位置が上か下か判らない。車止めはまだ、下の地点のようであり、下る。林道出合から下方の先、約2.6km50分の歩行で林道角を曲がると車が見えやれやれと一安心。ズボンの裾を見るとまたもヒルが取り付いている。靴下の上、更に靴の中にもヒルが吸血し、またも血だらけである。今日は水の中に浸かることは無かったのであるが、この有様である。更に車止め点から約36分で出発点の大白谷神社に着く。装備の整理後、帰路の途中、基山まで長崎組を送るため大分道を経由して一路、下関へ向かう。下関帰着は19:00少し過ぎとなる。
一言アドバイス ヒルの咬害は全国的に問題化しているようで、その対策も種々云われている。足下は隙間無くぴったり覆うことで侵入をある程度防ぐことができる。目の粗い靴下は簡単に侵入される。塩分に弱く、塩水を含ませた布を巻いておくと良い等の対策もあるようだ。活動期は411月、シカ、イノシシ等が運搬者となっている。 (記:細川)