平成24年8月夏山合宿

山名:黒部五郎岳(2839m)・薬師岳(2926m)

期日:平成24年8月11日〜15日

参加メンバー: 伊藤 隆文 ,宮元 勝(CL),森永 義忠(SL),
        木村 正雄(装備),藤森 明雄水廣 真紀子(会計),
        播磨 桂子(食料),京野 好恵(食料),松原 信行(記録)

【 8月11日 】 晴れ

  午後6時に小月ホームを出発する。M原氏が雨具を忘れたため,一旦新下関まで戻る。 
  下関ICより中国自動車道に入り,
山陽道〜名神高速〜北陸自動車道と辿る。
  大凡2時間毎に運転を交代し,途中のSAPAで適宜休憩をとる。

【 8月12日 】 晴れ

  立山ICで一般道に入り折立駐車場に到着したのは午前8時20分であった。
  装備を整理・点検しパッキングし直して8時50分に出発する。

  登山口から入って直ぐに,十三重の塔がある。(写真1)

     
  19631月に、薬師岳で遭難した13人の愛知大学山岳部員を供養する慰霊塔だ。
  ここを過ぎると太郎坂とよばれる急登がはじまる。
  午前11時に一等三角点に到着し小休止をとる。
  気温が高く荷物も重たいため発汗量が多い。
  熱中症予防のため,水分摂取と共に塩分の摂取にも務める。
(写真2)
  昼過ぎより藤森氏が遅れ始める。後で氏の話を聞くと昼頃より水様性の下痢が
    あったとの事でどうやら食中毒のようであった。
    この日は雨予報であったが,晴れ時々曇りで嬉しい期待外れだ。
    一等三角点から1時間歩くと,左手に薬師岳が姿を現す。(写真3)
    途中の登山道は色々な高山植物が咲いていたが,チングルマの見頃は過ぎていて,
    綿毛となっていた。(写真4)(写真5)(写真6)
  
    午後2時20分に太郎平に到着する。
  太郎平には小屋があるがここでは幕営が出来ないので,
  小屋の人の指示で薬師峠に向かう。途中,右手に雲の平,
北ノ俣岳,黒部五郎岳が
  望める。(写真7)約20程度で薬師峠のテン場に到着する。(写真8)
 
黒部五郎岳が望める                        薬師峠テントの花ざかり


    テン場では既に多数のテントが張られており,比較的平坦な場所を選んで山岳会の
    10人用のテントを張る。しかし,この場所が翌日の夜には最悪の場所と成った。
    我々に遅れて藤森氏が到着したが,到着と同時に倒れ込んでしまった。
    軽い熱中症と下痢による脱水で顔色が良くない。
    下痢は食中毒のためのようで,黄色ブドウ球菌が起炎菌と考え,
  乳酸菌製剤の
整腸剤と抗菌剤を服用して貰う。
  その夜は水とポカリスエットのみで固形物は
摂らないようにお願いする。
  その他のメンバーはテントの傍で夕食を摂る。
 
    京野さん,播磨さん,水廣さんが手際よく美味しい夕食を作ってくれた。
    ここのテン場の水は雪解け水なので手を切るように冷たいが,ビールを冷やすには
  最適だ。
  
売店で買った缶ビールで乾杯をして,ハンバーグやポテトサラダに舌鼓を打つ。
  (写真9)
午後5時30分就寝。


ビールで乾杯!・・・・美味しいサラダが出来ています

【 8月13日 】 小雨

  午前3時起床。藤森氏の下痢はだいぶ良くなったが,体調が万全でないため黒部五郎岳  のピストンは取りやめと成った。伊藤氏は薬師岳に登ることに。
    午前420分に藤森氏,伊藤氏以外の7名が黒部五郎岳に向けて出発する。 
    太郎平で全員雨具を付け午前5時に出発する。20分程度で太郎山山頂近くを通過。
    北ノ俣岳へはだらだらとした登りである。
  頂上に近づくにつれて風が段々と強くなる。
  午前7時58分に北ノ俣岳頂上に立つ。(写真10)

    雨で周りの景色は全く見えない。小休止の後,黒部五郎岳へ向かう。
    北ノ俣岳頂上より約500m下った所から稜線となり風が強くなる。台風並の風だ。    
    先頭を歩いていた森永氏の判断で黒部五郎岳行きは取りやめとなったが,
  宮元氏と
木村氏は黒部五郎岳へと向かう。残り5名は太郎平へ引き返す。
    引き返す5名には時間がたっぷりあるので,避難小屋目指し神岡新道を下る。
    30分くらい下っても小屋は見えないので,再び太郎山を登り返す。
    午前10時35分に太郎山のピークを踏んで(写真11),

太郎山ピーク

   午前11時に太郎平に戻って来た。
   太郎小屋で名物の 「太郎ラーメン」を食する。
   具もたっぷりで,山小屋で食べるラーメン
としては大変美味だ。
    午前11時40分に薬師峠のテン場に戻ると藤森氏がスパッツを巻き始めていた。
   下痢も完全に止まり,体調も戻っているようだ。
  薬師岳に登るとのことで,
気をつけて登るようにお願いする。
  出発時の声も元気だ。
  藤森氏と相前後して
播磨さんも薬師岳に登っていく。
  森永氏,
水廣さん,京野さん、松原はテントで雨を眺めながらビールなど飲み,沈澱する。
  伊藤氏は午後
3時頃,藤森氏と播磨さんは3時30分頃,宮元氏と木村氏は4時過ぎに
  テントに戻って来た。

  その夜はビール(500ml)で乾杯し,皆さんの健闘を称え,
  炊き込みご飯を
堪能した。藤森氏も口が滑らかになり,完全に復調した。
  午後6時に就寝。
夜半より雨が強くなる。午後9時頃に足元が冷たいので目が醒める。 
  シュラーフがぐっしょり濡れている。
  宮元氏に声を掛けると,雨具を付けて
テント周りをしてくれた。
  このテントの設営場所がどうやら水の通り道に
なっているようだ。
  宮元氏と木村氏が石で溝を作る。お二人には感謝・感謝だ。
  
水の流入は一時止んだが,夜半にまた別の場所から水が浸入してきた。
  
全員のシュラーフが濡れてしまった。このような状況でも藤森氏は熟睡している。
  
恐るべし藤森氏。

【 8月14日 】 雨→小雨→曇り→晴れ

  午前3時の起床時になっても雨は止む気配が無く,今日の薬師岳登頂は中止となる。
    午前4時30分起床。前夜の夕食の残りを朝食とする。
  テントを撤収して午前6時30分に出発。
  6時57分太郎兵衛平で装備の点検とパッキングし直し,全員揃って記念撮影をする。(写真12)

  雨のため周囲の展望は利かないが,黒部五郎岳と薬師岳登山のリベンジを誓う。
  午前7時15分下山開始する。下りに連れて天気は次第に回復に
向かう。
  下りでは薬師岳は殆ど姿を現さなかった。午前10時45分に登山口に到着。

    中休止し,装備を整理して,午前11時10分に駐車場を出発する。
    亀谷温泉国民宿舎白樺ハイツ)にて山行での汗と汚れを落とし,
  
体も気持ちもリフレッシュする。
  亀谷
温泉の湯は硫黄を含んだアルカリ泉で湯温も程良くいい温泉であった。
  帰途に着くには時間的に早いので富山城を見学する。
  
午後3時30分に富山市内を離れ,富山ICより北陸自動車道に入り,帰途に着く。
  
京滋バイパス辺りで,お盆休みの帰りのためか大渋滞に巻き込まれ,
  予定より
2時間ロスする。(運転されていた木村さんお疲れ様でした。)

【 8月15日 】 晴れ

  途中、運転手交代や休憩を挟んで、午前8時に小月ホームに到着する。
    簡単な解散式を行い、皆さん帰宅の途に着かれた。
  今回の夏合宿は天候に恵まれず
計画通りには行かなかったが,各自それぞれの役割
  分担をこなし,怪我なく山行が
楽しめた。
  ただ,幕営地の選び方や幕営方法には今後も注意しなければ
成らないだろう。

  皆さんお疲れ様でした。